ジェーン・モンハイトさんのマスタークラスを受講しました。初めてジェーンさんのCDを聴いた時、その声の魅力と表現の豊かさに衝撃を受け、その後も数々の録音を聴いてきたファンの1人です。直接指導を受けられるとは、何という幸せ。このような機会に恵まれてとてもありがたかったです。
さて、私は、デューク・エリントンのI got it badをverseから歌いましたが、ちょっと緊張気味に1回目歌った後、温かい言葉をかけてくださった上で、ダイナミクスをもっとつけて、自分の過去の経験を思い出してもっと思い切って表現をしてみましょうと言われました。それは、とても的確なアドバイスだったと思います。私は、クラシックの声楽からジャズヴォーカルに転向したので、クラシカルな歌い方にならないようにと、フォルテや感情表現をやや抑制して、淡々と歌ってきたところがあるのです。それを外してみたら、不思議と自分らしく歌えたことにびっくり。ブロックしていたものが解けて、詩の内容を思い切り表現することができたと思います。考えてみたら、歌を歌う上で当然なことで、私自身も生徒に教えてきたことなのに・・・。
ジェーンさんは謙虚な方で、私はやりすぎって言われちゃうのよ、なんて言っていましたが。フレンドリーでハッピーオーラを持ったお人柄でした。
最後に私たちに歌ってくれた、アカペラの”Lush Life”とドラマーの旦那さまとのデュオで”No more blues “どちらも惹き込まれました。