ロバータガンバリーニのワークショップに参加して
シンガーとしてのロバータは、もちろん大好きで、来日の度に、コンサートには足を運んでいました。
2年前、東京で開かれた彼女のワークショップに参加して、その熱心で的確な指導に魅せられていたので、突然知ったニューヨークの彼女とのリモートワークショップ参加を決めて、当日まで、どきどきの5日間でした。
当日は、5人のシンガーが、順次ワークショップの教材となるべく歌い、その中から、ロバータが、スキルアップポイントを的確に見出し、どのように改善すべきか、声を出し、立ち上がり、時にはステップも踏んで、理解させようとしてくれました。
何度もそこで強調されていて、耳に残ったのは、声は口から息として発するのではなく、弓を射るようにからだに引き付けて、頭部から発するという事。たとえアップテンポの曲であっても、レガートを忘れない事。歌うときは、顎に力を入れない事。曲のストーリーを理解して、曲の構成を考える事。日本人が苦手な”R”の事、などなど。
予定時間をオーバーするほどの、熱い、そして細やかな指導でした。
実際の音出しでは、タイムラグがあるので、同時に歌うことは不可能だったのですが、
ロバータがすぐそこにいてくれてると感じました。
本当にありがとうございました。
彼女が、音楽をどんなに愛しているのか、理解出来たように思えました。
そしてますますロバータに魅了されました。
このようなリモートワークショップを初めて体験しましたが、とても有意義だったと確信しています。時間が合う時は、いろんなワークショップに参加したいと思いました。
通訳をしてくださり、また諸々サポートして下さったカンナヒロコさんにも感謝は尽きません。
兵庫県西宮在住 あず